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ジンブロ|住吉甚一郎のブログ

キヤァーッと叫ぶ次男

2017年9月27日

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長男の自転車練習のために、路上に出た息子たち。
家の前の道を横断していたところ、
70メートル先の曲がり角から車がぐんるりとやってきた。
古い型のワーゲンのゴルフだ。

道も3分の2は渡っていた。
車が来たから急いで、と言おうとした瞬間

キヤァァァァーーーーッ!

絶叫だった。次男のだ。
車がいるのに同じ路上にいる。
いつもは白線の内側にいるのに、今は外だ。
つまり、絶体絶命だ!
と、いうのが彼の心境だろう。

動けなくなり、キヤァーッと言っている。
車は50メートル先だ。
なんとか落ち着かせて、道を渡り終えた。

その晩、
今にも眠りにつきそうな次男を見てこう思った。
嗚呼、父として彼に安心した心を与えてやれないか。
父としての不足が彼にキヤァーッと言わせているのではないだろうか。

そうだ、抱きしめてあげよう。
ぎゅうっとされると子供は落ち着くと聞いたことがある。
寝息をたてはじめた次男のおでこに頬を寄せ、ぎゅうっと抱きしめた。
いいんだよ。それでいいんだよ。と言い聞かせる感じに。

すると彼の顔が、ぎゅっとなった。
ぎゅっと苦痛な感じになった。
その小さな左手が私の頬を打ち付ける。
いたいんだよ。それはいたいんだよ。

「パパ〜やめて、気持ち悪い〜」
そう言ってママを乗り越え向こう側へ行ってしまった。

おい、待て待て。
ちょっと待て、いや、もの凄く待てだ。
生まれて2年11ヶ月の間のどの過程で、気持ち悪いという判定に至ったのだ。

いや、気持ち悪いという事については構わない。
確かに私は気持ち悪い部類だ。
色々なパパを見てきたが、私は気持ち悪いサイドだ。

朝、駅まで18分歩いているのだが、
「んんあぁぁぁ〜〜」とハミングしながら歩いている。
そして100メートルごとに高くなっていくのだ。
腹を震わせ、次に胸、喉、口、鼻、最後に頭だ。
徐々に「んんあぁぁぁ〜〜」は高くなっていく。

唇を震わせての発声、裏声での発声を経て、
お次は表情筋の訓練だ。
「ニンニンニンニン ギギギギ・・・」
鼻の横、口角の上の筋肉を、ぎゅっと上げる。

仕上げは、ショーンK体操だ。
両方の眉毛を思いっきり上げて、グッと下げる
グッと上げて、グッと下げる。その繰り返しだ。
彼はこの運動で顔の彫りを深くしたのだそうだ。
こうして私のK度がグングン上がっているのだ。

私が何をやっているのか、何を目的にやっているのか、
それを知らなずに車ですれ違う人は思うだろう
「気持ち悪い」、と。

だから君の気持ち悪いに関しては問題ない。
ただ、「パパ気持ち悪い」このセリフは、
まだ見ぬ三女に、彼女が中学生になった時に、最初に言われたかった。
※三女についての事実はない。三人目は女の子がいいなという願望があるのみである。

「初めてそう言われ、少し傷つきつつも娘の成長を嬉しく思う。
そして、結婚式の日に「気持ち悪いって言ってごめんね」
という手紙を読まれ、号泣しすぎて顎を脱臼する。」
ぼんやりとした未来予想図を描いていたのに。

早い、早すぎる。
2年の歳月のどこで「気持ち悪い」という感情を覚え、
そして、どこでそれをパパと結びつけたのか。

「気持ち悪い」が先か、「パパ」が先か
う~む、実におもしろい。
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「俺のクロスは一味違うぜ」